GIFU LANTERN PROJECTとは

GIFU LANTERN PROJECT(ギフ ランタン プロジェクト)は、岐阜提灯協同組合の盆提灯に対する危機感から始まったプロジェクトです。岐阜提灯協同組合は、岐阜提灯を製造するメーカーの組合です。岐阜提灯の歴史は古く、250年以上も前から岐阜市周辺で作られてきました。当初は素朴で簡素なものでしたが、文化文政年間に彩色絵が施され天保年間には岐阜提灯の大きな特徴でもある薄い紙を張るようになりました。明治に入ると火袋に絹を用いるなどより繊細で精巧優美なものへと発展し、高貴な人からの支持を得るようになりました。また、1900年代に入ると海外でも高く評価され、日本の精巧な技術を世界に示す先駆けともなりました。その後、国内で岐阜提灯=盆提灯として全国に知れ渡り、現代まで発展を遂げてきました。

しかし、現在ではライフスタイルの変化から盆提灯を飾る習慣が減少傾向にあり、盆提灯を主力商品としている岐阜提灯協同組合では新しい対策が必要となりつつあります。このような状況下、メーカーごとの盆提灯の新商品開発ではなく、組合全体で新しい市場開拓・企画開発し、販売していく新しいビジネスモデルを作ろうと発足したのが「GIFU LANTERN PROJECT」(ギフ ランタン プロジェクト)です。

新しい市場が形成されれば若い世代への認知度も高まり、従来の岐阜提灯の良さも再認識され、地域の活性化にも繋がると考えています。このような状況から、岐阜提灯の原点を見直すために、このプロジェクトははじまったのです。

また、今回のプロジェクトでは、新しい地域活性化を目指すため、〜岐阜を愛する気持ちでモノづくりを進める〜 ことをコンセプトに、地元出身か地元にゆかりのあるデザインナーを起用し、地域への想いを形にしたいと考えています。

このプロジェクトを通して、

1. ヒトづくり:持続可能な新たな協同組合を再構築
〜継承されていく技術・文化〜
2. モノづくり:異業種コラボレーション
〜新たな市場の創造〜
3.マチづくり:地域・街の活性化
〜住民を巻き込んだうねり(ムーブメント)の創出〜

を目標に活動を進めています。 またコンセプトワークとしては、用という面において現代の生活様式とはかけ離れてしまっている提灯の秘めている魅力を再確認し、あらためてこの現代の生活と提灯の魅力をマッチさせることはできないだろうか、と考えました。これまでの伝統的工芸品がどのような想いで生まれたものか、を知り、考え、伝統工芸品の表面を見るのではなく、伝統文化の視点で商品開発を行いました。

提灯は本来、何のために存在したのか。既成概念に囚われないように、そのモノが持つ本来の意味を客観的に考えました。そもそも伝統工芸品は、昔から愛された必需品だったはずです。その需要が現代社会によって少々合わなくなっただけだとすると、提灯に求められているものは、ほんのささいな、例えばコトづくりだったりします。生活者が求める「夢をかなえるニーズ」の提供や、生活者の求める「時間、空間、行動のパッケージ」提供こそが必要だと考えました。

そして、伝統的工芸品の本質が見えはじめ、新たな需要を生み出すモノのアイデアが生まれはじめたので、このプロジェクトメンバーで、提灯を実際に楽しんでみました。そこはモノづくりへのアイデアが生まれる”場”。プロジェクトを進める人たちが何よりそのモノを通じたコトを楽しんでいくこと、そしてそれが徐々に広がっていくこと、これがこのプロジェクトの広がりになると考えました。組合内だけのモノづくりからその土地が生み出していくモノづくりへ繋がっていく。

こうやってできた、想いといっしょに送ることができるレター提灯。皆様の想いに灯りをともし、気持ちもいっしょに贈ることができればこんなにうれしいことはありません。